剪定とは?剪定が必要な理由や種類について解説します! 

剪定とは不要な枝を除去して、樹の形を整えることです。

家庭では年に1回〜2回のペースで剪定を行うと、樹木の健康を保ちやすいと言われています。

しかしなぜ剪定が必要なのかと疑問に感じる人も多いのではないでしょうか?

 

そこで本記事では、剪定をするメリット剪定を行うタイミングについて解説します。

剪定とは


剪定とは、樹木の枝や葉などの余計な部分を切り落とし、形を整え生育を促す作業です

近ごろは樹木に限らず、草花の余計な葉や茎などを切り落とす作業も剪定と呼ばれています。

また樹木の剪定には、「強剪定」と「軽剪定」があり、剪定を行う時期や目的、方法が異なります。

 

家庭では樹木の占めるスペースに限りがあるため、適切に剪定を行う必要があるでしょう。

剪定の4つのメリット


前章の説明では「今ひとつ剪定の目的が分かりにくい」と感じる人もいるかもしれません。

そこでここからは、剪定の具体的なメリットについて解説します。

剪定の主なメリットは以下の4つです。

 

 1.         樹形と大きさが整う

 2.         生育がよくなる

 3.         病気や害虫を防げる 

 4.         花や実が多くなる

 

1.樹形と大きさが整う

剪定を行うことで、美しい見た目を維持することが可能です。

樹木は放置すると、縦や横にどんどん大きく成長し、見た目が悪くなることがあります。

そのような樹木が自宅の庭に生えていると、近所に住んでいる人に「みっともない」という印象を与えてしまうかもしれません。

 

定期的な剪定で不要な枝や葉を取り除くことで、調和のとれた見た目とサイズをキープすることができます。

2.生育がよくなる

畑の野菜栽培などで行う「間引き」と同様に樹木も適度に枝を減らすと、残った樹木の生長が促されます。

樹木が地面から吸い上げた養分には限りがあるため、適宜剪定することで健康な状態を保つわけです。

また枝が減ることで枝同士の間隔が広がり、一つ一つの枝へ満遍なく日が当たるようになります。

 

すると光合成が活発になり、生長に必要な栄養素を十分に作り出せるため、元気に樹木が育っていきます。

3.病気や害虫を防げる

剪定には、樹木の病気や害虫の被害を防ぐ役割もあります。

樹木に発生することの多いカビ菌は、湿気のこもっている枝葉の茂みなどで繁殖します。

また害虫の多くはそういった湿気の多い場所を好むため、湿気は避けなければなりません。

 

剪定で日当たりや風通しを良くすれば、湿気がこもりにくくなり、病気や害虫被害のリスクが下がります。

4.花や実が多くなる

剪定を行い、不要な枝葉を取り除くことで残された枝の花や実が増えるのは、多くの樹木に見られる特徴の1つです。

樹木は枝を途中で切ると、その部分から枝分かれをする性質があります。

そして枝分かれによって増加した枝に花や実がつくため、樹木全体の花や実は増えていきます。

 

また枝が増えると葉も増加するため、光合成を行う範囲が増え樹木の生長を促すといった点も大きなメリットと言えるでしょう。

剪定が必要な場合


剪定は年に1回〜2回が目安です。

ただし木の種類や生長の様子などで、剪定の頻度は大きく変わります。

外観を損ねることなく生長している場合や、さほど変化がない場合は剪定の必要はありません。

剪定が必要なケースは主に以下の3点です。

 

 l  大きくなってきた

 l  病気などで部分的に枯れてしまった 

 l  枝が混み合ってきた

 

大きくなってきた

樹木が育ち過ぎた場合は、剪定の必要があります。

ただし、一気に切ってしまうと樹木への負担が大きくなるため、理想的な大きさになったタイミングに剪定を始めるのがベストです。

樹木を短期間で大幅に切ると、葉が減る影響で光合成が十分に行えなくなり、栄養不足で弱ってしまう可能性があるため注意しましょう。

年に1回〜2回ほど定期的に少しずつ切っていくと、樹木への負担を軽減できるため、生長を阻害しにくいです。

また理想的な大きさになったときに「芯止め」を行うことで、一定のサイズが保てます。

芯止めとは、幹の頂点を切り落とす剪定方法です。

 

幹の頂点を切り落とすことで上方向に伸びにくくなることから、樹木が大きくなりすぎるのを防げます。

病気などで部分的に枯れてしまった

樹木が病気や害虫による被害や、栄養や日光不足などによって枯れた枝がある場合、その枝を剪定する必要があります。

上記のような被害や、枯れるような状況から枝葉を回復させるのは非常に困難です。

しかし樹木は、ダメになった枝にも栄養を送るという、無駄ともいえる行為を続けてしまいます。

そこで回復の見込みが少ない枝葉を剪定し、元気な枝葉に栄養が行き届くようにするわけです。

 

剪定によって枯れた枝葉を早めに除去することで、樹木全体が弱るのを回避しやすくなるでしょう。

枝が混み合ってきた

枝が混み合い、樹木の内側に日が当たらなくなってきたときは剪定の必要があります。

日が当たらないと光合成が活発に行えないため生長を促すことができず、枯れてしまうケースもあるためです。

また枝が混み合うことで風通しも悪くなることから、湿気がこもりやすくなり病気や虫の被害に合う可能性が高まります。

 

樹木が元気に生長するためには、剪定で日当たりや風の通りを良くし、樹木が育ちやすい環境を維持することが大切です。

剪定に適した時期


剪定に適した時期は樹木の種類によって異なります。

 

剪定のタイミングが悪いと、樹木の生長を阻害するばかりか枯れてしまう可能性もあるため注意しましょう。

常緑樹は春

常緑樹の剪定時期3月〜6月と、春から初夏にかけての時期が適しています。

その中でも常緑広葉樹は3月〜4月、常緑針葉樹は4月〜6月頃が最適です。

常緑樹とは1年中、緑の葉を付けている樹木で、葉が丸い形をしている「常緑広葉樹」と、葉が長い形をしている「常緑針葉樹」があります。

 

常緑樹に含まれる主な樹木は以下の通りです。

常緑広葉樹 ビワ・ユズ・セイヨウヒイラギ・シャクナゲ・クチナシ・キンカン・アセビ
常緑針葉樹  アカマツ・エゾマツ・ヒノキ・モミノキ・アスナロ・イチイ・タマイブキ

落葉樹は冬

落葉樹の剪定は冬が最適とされており、12月〜2月頃に行うのが一般的です。

落葉樹とは、冬になると葉が落ちる木を指します。

常緑樹と同様に広葉樹と針葉樹があり、その形状や特性から「落葉広葉樹」、「落葉針葉樹」と呼ばれています。 

 

落葉樹に含まれる主な樹木は以下の通りです。

落葉広葉樹 アジサイ・サクラ・イチジク・ウメ・カキ・カリン・クコ・クリ
落葉針葉樹  イチョウ・カラマツ・メタセコイア・イヌカラマツ・スイショウ・ポンドサイプレス・ラクウショウ

剪定のまとめ


剪定とは樹木の健康を維持し、生長を促すために行う枝葉を切る作業のことです。

剪定を怠ってしまうと、樹木全体へ栄養が行き届かず、枯れてしまうケースもあります。

定期的に剪定を行うことで樹木の見た目を整え、生長を促し、健康な状態を維持するようにしましょう。

 

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